便秘を改善するツボ押しで腸の活動に刺激を与えよう
自分で出来る便秘解消のツボ押しは、押す場所や押し方さえ覚えてしまえば、どこでも簡単に行える方法です。
便秘解消に効果があるツボを適度に刺激することで、腸の動きを活性化したり、自律神経を整える効果が期待できます。
このページでは、便秘解消に効果が期待できるツボの探し方や、押し方などを教えていきます。
便秘に悩む妊婦さんでも押せるツボも紹介していきますので、薬に頼らず自然なお通じが来て欲しい方も試してみて下さい。
古来より東洋医学で用いられてきたツボ押しは、便秘に限らず簡単に出来る体質改善の方法の1つです。
ツボは体中に存在し、体を本来の健康な状態に戻してくれるといわれています。
疲れているけどなかなか休めない、病院に行く時間がない、という人でも日常のちょっとした合間に出来るツボ押しセルフケア。
その場ですぐ出来ますので、このページを読んで、便秘解消のツボだけでも覚えていってください。
ツボ押しに関する基本情報!見つけ方・押し方・時間・強さ
便秘解消に効くツボの詳しい場所は後ほど紹介しますが、まずはツボ押しに関する基本情報から書いていきます。
ツボの位置は大まかに一緒でも、人によってその位置は微妙に変わってきます。
ただ身体にある多くのツボは基本的に骨のそばにあることが多く、骨をたどりながらツボの位置を探すると見つけやすいと言われています。
押すと、くぼむように感じたり、心地よい圧があったりすることもあります。
ツボを押す時は呼吸を忘れないように行いましょう。
息を吐きながら4 つ数え、今度は息を吸いながら4つ数えます。
一度力を抜いてから5~10回ほど繰り返しましょう。
強さは自分が「痛気持ちいい」と感じる程度が目安です。
痛いくらい押してしまうと、逆にストレスになってしまうので、無理のない力で押すのが良いでしょう。
ツボ押しグッズなどを使ってツボを刺激するのもおすすめです。
金属製だと身体に触れた時に冷たさを感じ、緊張感が生じてしまいやすいので、木製などの自然素材が良いでしょう。
大体どのツボも左右対称にありますので、両方とも指圧しましょう。
ツボを押すタイミングとしては自分が行いやすい時間帯で大丈夫です。
ただし、食後2時間以内は避けましょう。
食事の直後は、体中の血液が胃に集まっているため、筋肉が柔軟性を失いやすい状態になっています。
そのため筋繊維を傷つける可能性がありますので、食後は時間を置いてからツボ押しを行いましょう。
また入浴後~寝る前など、体が温まっていて、副交感神経が優位になっている時にやると、より効果的とされています。
寝る前のリラックスタイムにツボ押しをして、そのまま寝てしまっても良いと思いますので、ぜひそういった時間帯を狙ってみてください。
参考: 大正製薬「便秘を改善するツボ」より
手・お腹・背中・足で便秘解消に効果があるツボの場所
それでは、ここからは便秘解消に効果があるツボの場所を紹介していきます。
今回紹介するのは、手・お腹・背中・足にあるツボの場所です。
自分でも押せることができ、比較的見つけやすい箇所なのでぜひ読みながら試してみて下さい。
先ほどご紹介したツボを押す際の基本情報も思い出しながら自分のツボを探していきましょう。
手のツボで便秘解消に効果が期待できるもの
◆ 神門(しんもん)
手首の小指側にある関節部分、ちょうど骨と筋の間にあるくぼみに位置します。
便秘の他にも不眠やどうき、緊張、ため息、物忘れなどにも効果があります。
親指を立てるようにし、ぐりぐりと押します。
ペンなどを使うのもおすすめです。
参考: ロート製薬「便秘に効くツボ&体操いろいろ 簡単!お手軽!気持ちイイ!」より
◆ 合谷(ごうこく)
手には他にもおすすめのツボがあります。
手の甲にある「合谷(ごうこく)」と呼ばれるツボは、親指の付け根の骨と、人差し指の付け根の骨の真ん中あたりにあるツボです。
緊張しやすい手の筋肉を緩め、リラックスさせる効果があるとされています。
このツボには、胃腸の働きを改善する効果が期待できます。
自律神経の乱れを整える効果も期待できるため「万能のツボ」と呼ばれるほど、便秘以外にも様々な症状に効くツボです。
人によってはかなり痛みを感じる場合もあるので、無理せず痛気持ちいいくらいでマッサージするのが良いでしょう。
参考: 大正製薬「便秘を改善するお腹・背中・手・足の「ツボ」」より
お腹のツボで便秘解消に効果が期待できるもの
◆ 中脘(ちゅうかん)
みぞおちとおへその真ん中に位置するツボ。
ちょうど身体の中心線上にあり、おへそから指5本分上にあります。
別名「夏至のツボ」とも呼ばれ、夏風邪にも効果的とされています。
◆ 天枢(てんすう)
おへそから指3本分外側にあるツボです。
左右にあるので両方押しましょう。
人差し指、中指、薬指をそろえて、お腹が軽くくぼむ程度押します。
◆ 関元(かんげん)
おへその下、指4本分くらいの位置にあるツボです。
環境や人間関係の変化などで緊張が続いた後、少し休みを取ったタイミングでどっと疲れが来ることはありませんか?
そのような状態にも効果的なツボです。
◆ 大巨(だいこ)
天枢から指3本分下側にあるツボです。
こちらも左右にあります。
両手を腰骨に置き、親指で左右のツボを同時に押します。
またこの2つのお腹ツボを意識するように、円を描くようにマッサージします。
ツボとマッサージで腸を刺激することで、効果を感じる人もいます。
参考: 大正製薬「便秘を改善するお腹・背中・手・足の「ツボ」」より
背中のツボで便秘解消に効果が期待できるもの
◆ 大腸兪(だいちょうゆ)
骨盤の一番高い箇所を結んだ高さで、背骨から指2本分、外側の左右にあるツボです。
自分で押す場合はテニスボールなどを置いた上に仰向けになって、体重をかけて押すか、それだと痛い場合はウエストに手を置き、親指でツボを押します。
この時、上体を左右にひねりながら行うとより効果的です。
大腸の力を補う効果があると言われ、人によっては即効性があり、押しているうちに便意を促すこともあるほどです。
こちらのツボは後に紹介する、妊娠中でも押せるツボの1つです。
妊婦さんはお腹を押さないよう注意しましょう。
参考: 大正製薬「便秘を改善するお腹・背中・手・足の「ツボ」」より
足のツボの中で便秘解消に効果が期待できるもの
◆ 豊隆(ほうりゅう)
消化管の働きを助けてくれるとされています。
内くるぶしと外くるぶしを線で結び、中央部分からひざの外側にある出っ張った骨まで引いた線の中央にあります。
先ほどご紹介した合谷、そして豊隆も左右の手、もしくは足にあるため、左右両方か、どちらか手応えがある方を重点的に押すと良いです。
参考: 大正製薬「便秘を改善するお腹・背中・手・足の「ツボ」」より
◆ 三陰交(さんいんこう)
内側のくるぶしから指4本分上、すねの骨の後ろにあるくぼみの部分です。
親指を立ててくぼみにあて、左右に動かすように押します。
三陰交は冷えに効くツボとされ、特に女性は女性ホルモンが乱れやすい時期に押すと、体を温める効果があるため、積極的に押したい箇所でもあります。
靴下で暖を取るのであれば、この三陰交が隠れるくらいの長さのソックスを履くと良いでしょう。
参考: ロート製薬「便秘に効くツボ&体操いろいろ 簡単!お手軽!気持ちイイ!」より
妊婦さんでも押せる便秘解消のツボ
妊娠中は女性ホルモンの働きやストレス、生活習慣の変化などにより便秘が起きやすくなります。
お腹のマッサージや運動が難しい時期なので、ツボ押しは手軽に出来る便秘解消法としておすすめです。
1点注意点としては、妊娠中はお腹周りを刺激しないツボを押すようにしてください。
また気分が悪くなった場合はすぐに中止しましょう。
◆ 合谷(ごうこく)
親指と人差し指の骨が交差する場所の、少し手前にあるくぼみにあるツボです。
お腹の働きを調整してくれるといわれています。
押しやすい場所にあり、初めての方にもおすすめのツボです。
親指でツボをつまむようにして、骨の内側に向かって両手のツボを押しましょう。
◆ 湧泉(ゆうせん)
自律神経を整えるとされるツボで、疲労回復、首のコリをほぐす、頭の血行を良くする、不眠、足の冷えなどにも効果があるとされています。
足裏中央よりやや上にあり、足指を曲げた時にくぼむ場所です。
両手の親指を重ね、ぐっと押した後に足先に向かって押します。
参考: 大正製薬「妊婦のツボ押し」より
自分でも簡単にできる便秘解消のツボ押し!まとめ
- ツボ押しで腸の動きを活性化、自律神経を整える効果が期待出来る
- ツボの多くは基本的に骨のそばにある
- ツボを押すオススメの時間帯は入浴後~就寝前
- ツボ押しは食後2時間以内は避ける
- ツボを押す時は呼吸を忘れず、痛気持ち良いと感じる程度に
- 妊娠中に押せるおすすめは合谷(ごうこく)や湧泉(ゆうせん)
ツボ押しは特に特別な道具もいらず、その場ですぐに行う事が出来る簡単で魅力的な便秘解消方法の1つです。
便秘に悩みがちな妊婦さんでも手軽に行える解消方法としても人気があります。
ツボの場所さえ分かればすぐ実践出来ますので、毎日の習慣として取り入れてみては如何でしょうか。
わざわざ道具を買うのが面倒という方は、ゴルフボールやテニスボールなど少し小さめ・固めのボールで、ツボ周りに刺激を与える方法もオススメです。
※個人的にはゴルフボールが一番ちょうど良い刺激・固さでした。
ぜひ、自分なりの気持ち良いツボ押し方法を探してみて下さい。